SAP Integration SuiteでSFTPからファイルをポーリングして処理する方法

はじめに

SAP Integration Suite（Cloud Integration）で、SFTP上のファイルを定期的に取得し、処理・削除するiFlowを構築する方法を解説します。

前提条件

• BTPアカウント（Integration Suite有効）
• SFTPサーバへのアクセス情報（ホスト名／ポート／ユーザ／パスワード or 鍵）
• Security Materialの登録権限

SFTP接続情報の準備

1. 接続方式の確認（パスワード or 公開鍵）

• パスワード認証：そのまま登録可
• 公開鍵認証：SSH Key Pair を生成し、SFTPサーバに公開鍵を渡す

2. Integration SuiteでSecurity Material登録

• Type: User Credentials or SSH Key
• Identifier: SFTP_CREDENTIAL など
• Credential nameはiFlowで使う名前と一致させること

Integration Flowの作成手順

1. Sender設定（Timer）

• Adapter Type: Timer
• Polling Interval: 例）5分ごと

2. Receiver（SFTP）設定

• Adapter Type: SFTP
• Operation: Get
• Directory: /inbox など
• File Name: *.csv（ワイルドカード可）
• Credential: SFTP_CREDENTIAL
• Post Processing: Delete or Archive

3. Content Modifier or Script（ファイル処理）

• ファイルの中身を処理する場合はScriptを追加（例：GroovyでCSVをJSONに変換）

4. End Message（例えばLog）

ファイルポーリング全体構成イメージ（図）